小説を書く上で楽しい事

一番最初に連載開始した小説がまだ完結しないうちに、次の小説を書き始める事は8割は自殺行為(というより自滅行為)だとか思いながらも、アイデアが浮かぶとただそれを文章にしたくてしょうがなくなって書いてしまった。
色々とVENJOの落書きを書いていく合間に、穴埋めとして小説を書き始めたのだけれど、じゃあそれが何かウケがよかったから持続しているのかって言うのならそれは嘘になる。小説に必要な要素は何かと考えていくのなら、いくつか項目があがる。元々、妄想癖はあるし、それを文章化するのも苦なく出来ていたのだけど、じゃあ楽しいかと言えば、そもそも妄想は普段から暇なときにしてるので『呼吸をする事が楽しいか?』と言われるようなものだ。よくよく考えると妄想を文章化する事についても楽しいからやってるわけでもない。誰かがa munkの妄想を文章化してくれるなら喜んで頼むところだけどそんな事が出来るわけでもない。
じゃあ何が楽しいかを熱心に考えてみたところ、一つの答えが出たのだ。
それは、ふと、普段、妄想を書き連ねているVAIO VGN-P91HSのキーボード以外のキーボードで小説を書いたときの事だ。
何かが違う、そう考えてキーボードを打つ手を停めたのだ。
そのキーボードは普段からa munkが愛用していた旧式ノートパソコンなのだが、最近はVAIO VGN-P91HSばかりかまってやっていたので、随分とご無沙汰していたのは事実だった。だけれど長年使ってきたノートパソコンだ。キーボードが打ちにくくなったわけでもない。あの光沢のあるツヤツヤした触り心地のキーボードは心を癒す…はずだったのだが、なんか飽きた。
そう、飽きたのだ。
今はVAIO VGN-P91HSのキーボードが好きなのだ。これを打っている時の触り心地、音、それから雰囲気、それらが脳にリラックス効果を与えるのだ。そして打ち終えたa munkは、ほんの少しだけ自分が賢くなれたような気がして、したり顔になったりするのだ。あぁ打ちたい、なんでもいいから文章が打ちたい、ただキーボードが打てればいい。けれど出来るだけなら長く打っておきたい。1時間かそこら。連続して打ちたい。2chに書き込むぐらいの量じゃなくて、だらだらと打ちたい。あの感触、あの音、あれがいい。ただキーボードをだらだらと打っていたい。
あ、それが理由か…。
人が何かをするのに『深い理由』などなかった。意外と簡単な理由ばっかりだ。