マッサージの客として現れたAさんに『家の幽霊』に関する話を聞いてから、その母の友達であるマッサージ師の女性…彼女をBさんとする。Bさんは奇妙なものを見始めた。 この話をする前に『夢の地図』について話をしておこうと思う。

日本人は無神論者っていうのは、まさにその通りだと思ったよ。 八百万の神が居るから他の宗教からは無神論者に見えるんだとも言ったけれども、それでも僕は日本人は無神論者だと思ったよ。 特にひどいのはクリスマス。 クリスマスはラブホテルで恋人とエッチ…

俺がとてつもない重苦しい内容の考えで、身体の動きを8割ぐらい停止させていた時、それを解除したのは日和の言葉だった。 「どうしたんだよ、七海。顔真っ赤で真剣な顔して」 「いや、別に。なんでもない」 「さっきの事か？」 「な、何の事？」 「バイブで…

日和の言うとおり、よくよく考えてみたら俺にとっての初体験ってのはなんだろうと思ってきた。中身が男の女にとっての初体験…複雑だ。童貞と呼べばいいのだろうか処女と呼べばいいのだろうか。それすらも複雑である。 例えばバイブで貫通式とか。 ありえない…

「でも、お前さぁ、女なのにエロゲしてるのって凄くないか？」 「そうかな？」 「もしかしてレズビアンなのか？」 「ん〜…そうかも」 レズっていっても、中身は男なので、いたって正常なんだけど。 「…そうか、レズなのか。残念だな」 「残念んん？！」 「い…

今週のお題 2009年を振り返って、今年は良くも悪くも女との係わりが多かった年でした。 良くものほうは、数人の女性と色んな意味で仲良しになったという事。 悪くものほうは、身の回り及びネットやマスゴミなどの情報で女性っていうものの本質に気付いた事か…

片山右京って名前を知ったのは遭難のニュースが出てから。 どこにでもあるような遭難話、ただそれが有名人だったという事と、仲間見捨てて自分だけは戻ってきたという事以外はどうという事も無いと思ってたけど、2chみてみりゃ叩かれまくり。 これは何か裏が…

いつもの登下校。 部活はまだ入ってないので日和と同じく帰宅部。 二人揃って仲良く帰宅することにしてる。 自分たちはそういう事を特に意識するわけでもなく。だって、最後は同じ家に帰るわけだから、お互いそれを気にして、今日は自分が先に学校に出るから…

日本の負の遺産と言われてる団塊世代がやった事で一番酷かったものは、一番酷いと言いながらも挙げればきりがないけども、身近なもので自分がどうしても許せないことがある。 それは、「食べ物を残す」こと。 自分は別に宗教関係の家に生まれたわけじゃない…

もうそろそろ美東の親が来てもいい頃らしいんだけど、まだ来ない。 殺人的な冷たい風が顔に吹きつけてくる。容赦なく何度も何度も何度も。これで本当に死んだりする人がいるんじゃないかと思えてしまう。確かにこんな中でもう一度気を失ったら本当に凍死して…

気がついたら脱衣場の洗面台が沢山並んでいるところに寝かされていた。 自分がここまで運ばれたという記憶も無い。 自分が倒れたという記憶も無い。 「大丈夫か？」 美東が心配そうに俺の顔を覗きこんでいた。 「えと…倒れたのかな？」 「急に倒れたからみん…

夕方、少し仮眠を取ってから軽く夕食を食べる。 そろそろ出勤の時間、お風呂掃除のバイトの時間だ。 でもまだ身体がダルいし、眠たい。ちょっとでも横になれるのなら、例えそれが冷たい地面であっても疲れを癒すために横になっておきたい。 自転車を漕ぎなが…

まるで気力だけで身体を動かしているみたいだった。 かたつむりの会で化粧の仕方を習ったけども、それを使う機会は無かった。何故なら俺が昼から行く職場は化粧禁止。食品を扱っていて、化粧をしていると食品に付着する恐れがあるから。だから、身体を防菌服…

今週のお題 クリスマスか。 まず駅前で彼女を待ち合わせ、二人で行きつけのレストランへ。 公園の側にあるあまり目立たないレストラン。 ちょっと値段も高いレストランなので普段なら絶対に行く事はないけど、そこはクリスマスだ。ちょっと贅沢してもいいだ…

毎日がきつい。 疲れ果てて帰って来た時は既に深夜。寝るしかない。だから目覚ましをセットして、携帯のアラームもセットして、次の日の朝に備える。これをしなければ（忘れてしまった事もあるけど）翌日は確実に起きれないんだ。 身体が自然に目覚めるなん…

「いいからさっさとあがって！」 俺は日和を風呂からどかせて、あいつの精液を手ですくって外に捨てた。このまま白い謎の液体が浮いてるのを日和のお母さんに見られるのもまずい。なんとなく。 「すまん」 「ほら、おちんちん見せなさい」 「はい」 シャワー…

部屋で漫画を読んでると電話が鳴った。内線だ。 親父がお風呂あがったら次入れって事だった。 さて、そろそろいくか。 脱衣場で服を脱いで、お風呂のドアを開ける。 最初、湯煙で中が一瞬見えなかったけど、足を一歩踏み出して何かに胸が当たったんだ！ 「う…

家に帰ってから夕食の用意が出来ていた。 日和のお母さんが作ったと思われる料理らしきものが食卓に並んでいる。 昨日はたまたま出前を注文してたけど、実は普段から日和の母親は出前を取っているっていうのを今日あらためて気付いた。じゃなかったらこんな…

僕が住んでいるボロアパートには小さな庭がついている。 ついているからといって何かその庭で出来るわけでもないんだ。大きさが微妙で、お座敷を広げてパーティでもしようかと思えども、それほど広くも無く、じゃあ洗濯物でも干そうと思えども、それほど広く…

お昼。 俺は前の学校でもお昼は一人で食べてた。 女子と一緒に食べるようにも担任から言われもしたけども、望まず女になってしまった男が女と一緒に食事なんぞとるなんて、息が詰まる。一人で居るよりも。 今日も一人で食べよう。クラスの女に誘われる前に。…

今週のお題 また食べたいものシリーズかよ！ やっぱり鍋かなぁ。 鍋といっても色々とあるけども、個人的にお気に入りなのは甘口テリ醤油味の牛スキ鍋かな。 鍋は基本的に、肉や野菜がお互いに味を出して、それをお互いが吸い込むのがいい味を出す秘訣。けれ…

「まだ教科書貰ってないんだ」 その為に日和の隣に座らせられてるんだからな。1時限目の授業から俺は教科書持ってないから日和に見せてもらわないといけなくなってる。 「よし、妹よ。俺が見せてやるぞ」 カバンをまさぐる日和。筆箱が出てきた。 なんかのア…

今週のお題 とりあえずどこか温泉宿に泊まりたいです。 去年よりも今年は寒いみたいで、やはり寒い時は温泉ですよ。温泉。 ビールと熱燗で身体を温めて、シメは温泉。雪でも降ってくれれば冷たい空気と熱いお湯がオリエントして思い出に残る事間違い無し。 …

「まだ教科書貰ってないんだ」 その為に日和の隣に座らせられてるんだからな。1時限目の授業から俺は教科書持ってないから日和に見せてもらわないといけなくなってる。 「よし、妹よ。俺が見せてやるぞ」 カバンをまさぐる日和。筆箱が出てきた。 なんかのア…

「えー、本日転校してきた、『椎名七海』さんです」 と担任の先生。 「（ひそひそ）スタイルいいよな」 「（ひそひそ）椎名？椎名日和と同じ苗字じゃねぇ？」 「（ひそひそ）兄弟？」 「（ひそひそ）ねぇ、あの子、今朝、バスで椎名君のアソコ触ってなかった…

逮捕状が出たけど以前逮捕されない押尾学。 拘留できるのが20日？らしくて、数人同時に逮捕して口裏合わせできないようにするのが目的だとか。でも、押尾が逃亡しているせいで今の期間で口裏合わせをしていると思われる。 押尾は他のタレントや女優、それか…

「はーはははッ！メシウマだぜｗｗｗ」 今日は朝からいいニュースが飛び込んできた。 http://fnn.fujitv.co.jp/news/headlines/articles/CONN00167796.html 自民政権下では森系の政治家による妨害工作があったらしくて、あやうく事件は押尾単独犯という事で…

「いやぁ、なんだかこの展開ってゲームみたいだな」 二人で登校。同じ高校の男子制服と女子制服が並んで歩く。 「エロゲ？」 「そうそうエロ…じゃなくて、ゲームだよ、ゲーム。一般向けのゲーム。妹が起こしに来て、二人で一緒に登校。ああ、ゲームの中の出…

引っ越してきて最初の朝。 初登校の朝。 親父が再婚して家族が一緒になる最初の朝。 そして『お義兄ちゃん』を起こしにいかないといけない、最初の朝。 「日和を起こしてきて」と母。 「え？！」 「そんなに驚かなくても。ね、お・ね・が・い」 ウゼーッ！ …

健康パークの風呂掃除バイトは深夜、客が帰ってから始まる。 風呂のお湯を抜いて、水垢をブラシで磨き、最後はスチームで洗い落とす。 3時間という限られた時間で終わらせなければならない。雇い主である健康パークの連中も、深夜まで残業してて、俺達が仕事…