3 団欒 1

家に帰ってから夕食の用意が出来ていた。
日和のお母さんが作ったと思われる料理らしきものが食卓に並んでいる。
昨日はたまたま出前を注文してたけど、実は普段から日和の母親は出前を取っているっていうのを今日あらためて気付いた。じゃなかったらこんなマズい料理…。
親父、引き攣った顔で料理と思わしきものを胃に流し込んでる。
「んん!うまい!七海もたくさん頂けよ」
マジで?こんなのを沢山食べたら3年ぐらいして死ぬぞ。
日和、
「えっと、俺…今日ちょっとお腹の調子が」
てめぇ…。
「実はあたしもお腹の調子が…」
よし。
「ん?二人とも学校で拾い食いでもしたのか?」
しねーよ!いつの時代の話だ!
あ、お袋(新)が自分が作った料理を食べようとしてる。食べた。眉間にしわがよった。涙目になる。急いで水を飲んで流し込んでいる。咳き込む、むせる。なんとか流し込んだみたいだ。
お袋(新)は料理を作る途中で味を確認しないタイプなんだな。
日和はさっさと2階に上がった。俺もそれに続いてあがって、それから日和の部屋に。
「っておい、なんでついて来るんだよ!」と日和。
「だって漫画とか読めるし」
「ああ、もう、いいよ。読めよ」
昨日と同じ様に日和のベッドに寝転がって漫画を読みながら爆笑する俺。
「なぁ、おい七海」と日和。
「ん?」
「プライベートという言葉を知っているか?」
「別に気にしてないよ、抱き枕とかも、おっぱいマウスパッドも、エロゲのヒロインキャラのポスターも、OSの壁紙も、全然気にしてないから」
「…そうか、ありがとう。じゃねーよ!俺は一人になりたい時間があるの!」
「ん〜?あ、エロゲするの?」
「まぁそうなんだけど。いや、そうじゃなくて!」
「わかった。わかったって。出て行けばいいんでしょう」
俺は漫画本をいくつか持って自分の部屋へと向かった。
でも廊下に出てしばらくして、もっと沢山漫画本を借りておこうと思ったんだ。
再び日和の部屋に入る。やば、ノックするの忘れた。
「あら?」
日和は椅子に座ってオナニーでもしてるのかと思ったらそうじゃない。
…って、さっきまで俺が寝転がってた布団に入ってスリスリしてる…。
「な、なにやってるの?」
「おおおお!!!」
「いま、スリスリしてなかった?」
「してない!」
「…」
「おい、そこ!マジでドン引きするな!」
「えと、お兄ちゃんは下着の匂いとか嗅いでオナニーするタイプの人なのかな」
「違う!断じて!頼む、信じて」
「はぁ…」
「おい、そこ!本気の溜息吐くな!」