2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

22 2xxx年宇宙の旅 12

海から見た軌道エレベータの地上部分…空中庭園は、『空中庭園』っていう言葉に似合うような綺羅びやかなものだったけど、いざ僕達がそこに辿りついてみると、意外にも外っ面だけはしっかりとしていて中は地味だった。 よくよく考えてみればそうだよね。あれ…

22 2xxx年宇宙の旅 11

乗り心地が悪くて魚臭い船を降りた僕達観光客一団はぞろぞろとゾンビの様に軌道エレベータの地上部分へと向かうロープウェイ駅に向かった。 軌道エレベータの地上部分…つまりは巨大な空中庭園となっている場所へは複数のロープウェイから向かうようになって…

22 2xxx年宇宙の旅 10

さてさて、かくして我々探検隊はマレーの都市ジャングルから海に出て、いざ秘境の地へと赴くのであった…。本当に大丈夫なのでしょうか?さっきからガイドらしき現地の人と旅行会社の人が英語でもなく中国語でもない言葉で会話してるのですが…。 と、僕が思っ…

22 2xxx年宇宙の旅 9

眠っていたのかな。 ぶーちゃんの肩に寄りかかっていたみたいだった。気付かなかった。 「あ、ごめん」 「い、いや、全然、いいよ」 停まっているのかな?飛行機の窓から見える外の景色はいつぞやの温泉に行ったとき、そこらじゅうから硫黄臭い白い煙が立ち…

22 2xxx年宇宙の旅 8

僕達が乗り込んでしばらくの間は客室乗務員の人達が慌しく乗り込んだり降りたりしていた。そりゃそうだと思うよ、プラン上この飛行機は長年の軍務を終えて倉庫へいったん入って、その後民間機に改造される予定だったんだからね。客室乗務員はそれこそ尻に火…

22 2xxx年宇宙の旅 7

クリさんがいつものハッキングを仕掛ける時に仕草をした。目を瞑って腕を組んでいるという仕草はよくない事をしている時の仕草なんだよ。 多分、旅客機のスケジュールデータを弄っているんだと思う。僕はそれを察知してさっきから定期的にスケジュールの中に…

22 2xxx年宇宙の旅 6

民間の空港には2種類の旅客機があって、一つはもう20世紀頃から使われ続けている翼のあるタイプの飛行機。第2次世界大戦の輸送機がモデルになっていて、それから殆どバージョンアップをしないままできてる。 その飛行機はハズレと呼ばれていて、ビジネスやエ…

22 2xxx年宇宙の旅 5

僕達の乗るバスは地元の空港へと到着。そこから飛行機で九州のほうの国際空港へ、次に国際空港からマレーシアの国際空港経由で軌道エレベータの基地へと行く。 地元の空港で初めてガイドっぽい人と出会う。 旅行会社の人みたいで、スーツ姿に胸の所に名札を…

22 2xxx年宇宙の旅 4

宇宙への旅行…きっと立派なバスガイドもいるしエコノミーな椅子じゃなくてファーストクラスな椅子も想像していた。 でもね〜、想像するだけならタダなんだよね、貧乏人はひたすら想像を繰り返すんだよ。幸せな想像をね。想像力だけは金持ちに負けないと自負…

22 2xxx年宇宙の旅 3

バス到着の1時間前にボロアパートを出て、僕達はバス停でほぼ1時間待った。めちゃくちゃ暑いらしい。らしいっていうのは僕とクリさんは体温調整が簡単にできちゃうのだ。網本とぶーちゃんに至っては、特に無理矢理連れていかれたぶーちゃんに至っては可哀想…

22 2xxx年宇宙の旅 2

旅行出発の朝が来た。 取りあえずはバス停に観光バスが来るって言われてるので、それまでの間、僕は旅行に必要なものを整理していた。 クシやドライヤー、歯ブラシに歯磨き粉、えっと、あとはタオルに下着に…。それからPADと衛星通信デバイスも。軌道エレベ…

22 2xxx年宇宙の旅 1

ちょっと前、テレビに出演したときに優勝賞品として当たった「宇宙の旅」なんだけど、ついにそれに行く日となってしまった。 あの後しきりに網本は宇宙の旅の楽しさ、辛さ、悲しさ、そして笑いどころだとかを説明して参加者を募ったけど、クリさん以外は行き…

13 救助艇到着 5

俺と日和は今まで一生懸命掘りまくった貝を一つ一つ、海に戻していった。ただそこらにぽいぽい戻したんじゃない。等間隔にだ。そういえばどこかの刑務所で刑罰として穴を掘って、それをまた埋めるっていうのがあるのを思い出した。まさにそれだ。 途中から漁…

13 救助艇到着 4

俺と日和は貝掘りに夢中になっていた。 「うっひょおおおおおおおお!」 歓喜の声を上げる日和。 もうその岩場の砂浜はかなり掘りつくしていた。でもまだまだ砂浜があるぞ。こっちにもそっちにもあっちにも。潮が引いたらまだまだある。 俺は一箇所に穴を掘…

13 救助艇到着 3

俺達はひょっとして本当にこのまま親も誰もこの無人島に来ないんじゃないかって心のどこかに思ってしまっていたかもしれない。加えて二人とも高校生で大人だ。だからこのままここに残されていたらどうなるのか、脱出する手段はどういうのがあるのか、それら…

13 救助艇到着 2

日和がバケツを手に戻ってきた。 そして、そのバケツを水が湧いてるところに突っ込んで汲んでから、俺に「こっち、こっち」と言う。俺が日和の側に立つ。そうか、日和ってこんなにでかかったのか。やっぱり男と女だと体格全然違うな。遠くからみたらまるで小…

13 救助艇到着 1

暑さで目を覚ました。 俺は寝てたみたいだ。 そりゃそうだ、日和の身体にくっついて寝てたんだから、気温があがってきたら普通よりも暑くてしょうがなくなるのは誰でもわかる。日和も「あっちぃ!」と言って俺から離れた。 もう昼?なのか? 俺と日和はどう…

12 キャスト・アウェイ 8

俺の横で日和がまた勃起したちんこを手で擦り始める。 「ぜんぜん疲れてないじゃん」 と俺は日和の腕の上に腕をのっけて、摩りながら言う。 「ん、んまぁ。あ、もう一回手伝って」 「えーっ…疲れた」 「そのままでいいから、そのまま俺にキスしたりおっぱい…

12 キャスト・アウェイ 7

「もうそろそろ下のほう…」 俺は自分の股間を指さして言う。 「え?セックスしていいのか?」 「いや…そうじゃなくて」 「なんだよ?」 「舐めて」 しぶしぶと日和は俺の前に頭を落とす。けども、頭の位置が低いので苦しそうだ。いったんは顔を上げて「椅子…

12 キャスト・アウェイ 6

イッてからぐったりとなる日和。そのままテントに寝転んでいる。 その間、俺は顔とかについた日和の精液を「きたねぇきたねぇ!!」と言いながらティッシュで拭きまくった。 「はぁはぁ…やべぇマジで気持よかった。女の子にイカされるのって気持良すぎて、体…

12 キャスト・アウェイ 5

「だからさ、エッチとかしないよ」 「いいよ、別に。そうじゃなくて、俺はお前を正面から見ながらイキたいんだよ!!!!」と、日和は俺の身体を自らの正面に導きながら言う。 「っていうか、もうちょっとして欲しいんだけど」 「んん?」 「いや、だから、…

12 キャスト・アウェイ 4

日和は俺の身体の上に乗っかって、体重を掛けてしまうのを悪いと思ったのか、今度は俺の身体を自分の身体の上に乗せるようにちょっと転げた。そして俺は日和の上になった。 「ほんと、お前スタイルいいよな」 その俺が上になった姿勢のまま、日和は両手で俺…

12 キャスト・アウェイ 3

男だろうと女だろうと、エッチな事をする時には真面目に考える事があるのだ。雰囲気に流されないで考えてしまうひとつの事…。そう、俺、あそこを綺麗に洗ってたわけじゃないし…。というところに日和が顔を突っ込んでくるもんだから俺はこいつの頭を抑えこん…

12 キャスト・アウェイ 2

朝で、外は霧に包まれてて、そして涼しかった。 俺と日和はテントの中でお互いが水着になっている。で、日和は俺のおっぱいを揉み揉み。その日和の震える手はわざと震えてるわけじゃなくて、初めてそういう事を女の子とするからなのだろうか。俺も女の子とそ…

12 キャスト・アウェイ 1

朝。 多分朝…気温が下がってるからそうだろう。 目を開けると日和が俺の腰つかんでキスする寸前だった。 「おい!」 日和が驚く。 「ちょっ!すごいタイミングで起きるな、お前」 「よくこんな状況でそういう気分になれるな」 「ここは不安を紛らわすという…

11 早速ですが…(以下略 9

そろそろ眠くなってきた。 こんな不安になるのに眠くなるもんなんだな。まぁ、最悪、海岸まで泳げばいいんだけど、日和が泳げないからなぁ。 「そろそろ寝るか」と日和。 「う、うん」 危険な動物とかは居ないだろう。小さな無人島だし。 俺と日和はテントの…

11 早速ですが…(以下略 8

「ど、ど、どうしようか。どうしようか…。とりあえず警察呼ぶか」 日和は携帯電話を持って言う。 「え、えと、警察って何番だっけ?119?」 俺も携帯を開いて番号を打ち込もうとする。少しして、そういえば圏外じゃん。って思い出して携帯を砂の上にぽとんと…

11 早速ですが…(以下略 7

俺は火がついたその上から軽くて燃えやすいものを重ねていく。時々炭を置きながら。次第に火が大きくなっていく。 「ここまで燃えたらもう消えないな」 そこらに転がっている薪も集めてくるかな。 と、その前に日和の汗でべとべとのおっぱいを洗ってくるか。…

11 早速ですが…(以下略 6

俺は腰に手を回してきた日和の腕をつねって引き剥がすと、再び背中のほうにまわって「ほら、早く火をつけてよ」と言った。日和は残念そうに「んだよ…ぶつぶつ」とか言いながら、着火棒を握って擦り始める。 「ふぉおおおおおお!」 と吠えながら着火棒をグリ…

11 早速ですが…(以下略 5

俺は日和の後ろに近づいてから、 「それじゃ、いくよ?」 「お、おう!」 日和は着火棒に力を込めて高速回転させる準備に移る。どこかに実はカメラが設置してあって俺達の行動をテレビ局とかが映していたのならなんという間抜けな連中なんだとお茶の間の奴ら…