iPhoneは日本の古い企業体質を崩せるのかな?

金曜日にiPhone発売で即売り切れ。
限定販売だって知らない人ならどういう売り方してんだと青筋立てて怒るだろう。
そのとても今注目を浴びているiPhoneが人気になった背景には「携帯電話の常識を覆す」という広告文句があった。ざっと中身を見る限りは一番印象が大きいのはタッチパネル。もちろんタッチパネルつき携帯っていうのは今までも沢山あったし、パソコンでもタッチパネル液晶の奴は既に沢山出ている。
じゃあなんでiPhoneに限って注目されたか?
デザイン、大きさや重量、そして付加された機能とのバランス。これらが整っていたからだと思う。誰もが待ち望んだ携帯型の情報端末なのだ。
じゃあ逆に、なんで今までiPhoneを造るだけの技術を持ち合わせていながら、造れなかったのだろう?
この話をする前に、パソコンや携帯で使いもしない機能が沢山入っている理由をご存知だろうか?なぜカスタマイズパソコンや中小企業の作るパソコンが格安なのかをご存知だろうか?…そう、利権構造がここにある。売れないから商品にくっつけて利益を貪ろうとする。中小企業にパソコンにはOSですらつけるかどうかを聞かれる場合があるように余計なソフトやハードをくっつけないのだ。
こんなことならみんな知ってるか…でもこの構造は世界中いたるところで存在している。楽して金を稼ぎたいじゃん?楽っていうのは「なにも考えない」「なにもしない」っていう事を言う。「利権構造」だなんて難しい言葉で言う必要もなかった。
ようは馬鹿で駄目な奴が増えたって事。
日本でiPhoneのようなものが出なかった理由は、iPhoneのような端末を"造りたい"と考えなかった。それが売れるかどうか解らないものだから投資しなかった。売れるものを造ればいいじゃん、という考えが導き出したのは、他の社で売ってて実績のあるものに少しだけアレンジを加えて売る。まるでただそこに存在しているだけの企業…ウンコ製造マシンならぬ、携帯製造マシンだ。
むかしむかし、ある火山が噴火して、近くの浅瀬で繁殖していた生物を溶岩で焼き殺した。実はその浅瀬で繁殖していた生物は地球上の生物の80%を占めていたという。絶滅したかに思われた…けれど、しばらくして、爆発的に"種"は増えた。
生物は本当のところ、強い。ボコボコにやられた時が一番強い。
ボコボコにされて、強さを取り戻して欲しいとせつに願う。