その団塊世代の男は、俺に焼酎入りの焼き飯を食べろと言った

急に寒くなりましたね。
いかがお過ごしでしょうか、a munkです。
こんな寒い時期には心温まる話、いや、温まるどころか心が熱くなる話でもしようかと思いまして、今日は新鮮なネタを拾ってきましたよ。
ビルの谷間を吹き抜ける冷たい風に身体を丸めて歩いているa munkでございます。
仕事が終わり時間は夕方を軽く過ぎて22時を回ろうかという時間。疲れてご飯も食べずにこのまま帰って寝ようかと思っていたところでございます。
目の前にふと、おいしそうなラーメンの香りが漂ってくる店が一軒。少し躊躇はしましたが、身体が冷たくなってきているのもあって、何か温かいものでも流し込みたいと思いました。中に入ると客が4人ほど。店員は4人。カウンターの隅っこに座ってラーメン・焼き飯セットを注文したのでございます。
注文したものが届いて、ラーメンと焼き飯を食べておりましたところ、カウンターの上のほうで他の客から注文された『焼酎の水割り』を作り始めたのは団塊世代の店員の男、歳は60かそれぐらいに見えました。「おいおい、客がメシを食っているそばで何をしだすんだよ」と、思いはしましたが年齢も向こうが上、自分の親父ぐらいの年齢の男を叱るわけにもいかず、a munkはしぶしぶ、黙ってラーメンを食っておりました。
その時でございます。
(がっちゃーん。ばちゃ)
一瞬、ドリフの1シーンを思い出してしまうほど、ギャグみたいに焼酎の水割りのコップがa munkの食っていた焼き飯の中にダイブしたのでございます。
「ああー。申し訳ございません」
団塊世代のその男は、そう言うと、カウンターの上に零れた焼酎を拭き始めました。そして拭きおえると焼酎の水割りを作り直して、別の客のもとへと向かいます。
以上です。
団塊世代の男は、再びカウンターのところに戻って、他の客の注文やらを受けております。a munkの目の前には焼酎(水割り)+氷がたっぷりと入った焼き飯が「冷たくなって」置いてありました。
「へッ…おいおい」
人は本当に腹が立った時は少し笑うものなのでしょうか。それとも疲れているのでしょうか。まぁ、ミスを攻めたてるほど心が狭いわけでもありません。その団塊野郎を手招きで呼んで、焼き飯を見せたわけでございます。
氷が入った、ひたひたの焼酎に浸かってる冷たい焼き飯を。
軽く頭を下げて、その団塊野郎は、
「はぁ。申し訳ございません」
へ?
一瞬、耳を疑いました。
その団塊クソ野郎は、軽く頭を下げて謝り、その場を立ち去ろうとします。
今日は会社で嫌な事があって肉体的にも精神的にも疲れてて、急に気温も下がってしまいまして、そんな中で温かいラーメンと焼き飯でも食べようと思ったわけでございますよ、確かに少し贅沢をしてしまって、一部の方から偏見の目で見られてしまうかもしれませんが、疲れた心を癒す為の僅かな贅沢だと許容の範囲内なのですよ。それすらも許されないのですか。それともなんですか、自分の子供ぐらいの年齢の奴の言うことなぞ、例え客であっても聞く耳持たないと。「お前は俺のミスを誰にも言わない為に、黙って焼酎入りの焼き飯を食え」って事なのでしょうか?
おい、替えろっつってんだよ
ついつい大声が出てしまいました。
大人の癖に恥ずかしい奴でございます。
焼酎+氷入りの焼き飯をカウンターの上にポンと置きました。
状況を把握した他の店員が、慌ててその焼き飯を取りにきます。他の店員が代わりの焼き飯を作り始めます。他の店員がa munkのところに謝りにきます。よく見ると、他の店員はその団塊野郎よりも歳が若いではありませんか。
その団塊野郎以外の店員達は、一斉に団塊野郎に罵声を浴びせます。
店員A「何やってんだよ!ボケッ!」
店員B「ボケッとつっ立ってんじゃねーよ!」
店員C「テメェも謝るんだよ!!」
団塊野郎「いえ、もう謝りました…けど…」
…。
…。
a munk「おうおう、あやまったな、あやまったよ。確かにお前はあやまった。人生を誤った」とは言わなかったけどね。さすがに。
もうね、人じゃないよ。団塊は。焼き飯の中に焼酎ぶっ掛けられて、コイツ、自分ならそれ食えるってのか?代金とかサービスとか、コミュ云々じゃないんだよ。人の気持ちがわかんないんだよ。一体どんな環境にいればこんなのが出来ちゃうんだ?