若者の車離れは「家庭用ゲーム機がいけない」とトヨタ自動車幹部

若者の車離れは「家庭用ゲーム機がいけない」とトヨタ自動車幹部
http://mainichi.jp/select/opinion/yuraku/archive/news/2009/10/20091019ddf041070025000c.html
客が車を買うときには、自分が好きな車を買うというのが、車を買うという行為そのものだと思っていたのだけど、売る側はそうは思っていないという事がこれで明らかになった。
兵士運搬トラックみたいな愚鈍なダセー形の車など喜んで買うものかよ。労働者にサービス残業と首切りを散々押し付けて搾取しておきながら、その金の無い労働者から車買えだと?挙句に家庭用ゲーム機が悪いだと?頭大丈夫ですか?
全部他人のせいじゃねーか。
「客がトヨタ車を買って当たり前、買わないのは何故?買わないお前等が悪い!」
そう思ってないとこんな台詞でない。そしてふと思い出したのが、トヨタに勤めてたとある社員の話である。その人を仮にAさんと言う事にする。
自分は車を持っててトヨタ車。この車を買ったときに色々と話す事になったのは、その時は平社員だったけども、のちに支店長になったAさんだった。
その人が口癖のように言っていた事がある。
トヨタの販売員は車を売りに行くんですよ。他の会社だと店で客が来るのを待ってるだけ」
その時の印象は「販売に力を入れてる会社」だった。
事実、Aさんはアフターメンテナンスはしつこいほどに電話を掛けてきていたし、年賀状に家族の写真を添えて送ってきたりもしていた。年賀状には役職まで書いてあって、年々、出世しているのがわかった。
ある時、その年賀状も、電話もぴったりと止んだ。
スーパーで買い物をしていた時に、どこかで見たことがある顔と思ったらAさんだ。声を掛けてみると、どうやらトヨタを辞めたとの事。事情を聞いてみると、
「人間関係に疲れてしまって」
と苦笑いをしている。
客との関係はとてもよかったし、そのお陰もあって売り上げも伸ばしていったらしい。そして支店長まで上り詰めたわけだが、そこで年配の社員からの執拗なイジメを受けたのだそうだ。彼自身を含めて、若い連中で会社を去るものは少なくはなかった。なんとなく心当たりがあるので「ひょっとして年配の社員というのは団塊世代の?」と聞けば苦笑いで「そうです」と言った。
いつもの調子で、「あいつらは日本のガンですよ。数だけ多くて無能な連中ばかり。イナゴみたいに金も資源も食い尽くす事しか能がない」と批判言葉を並べてみれば、意外にもあっさりと打ち明けてくれた。そうとう精神的にまいっていたみたいだった。
「景気が悪くなってから、自分達もリストラの対象になるんじゃないかと焦っているんでしょうね。入社した人間にもそうですし、少しでも能力のある社員は徹底的にいじめて会社にいられなくするんですよ。そうする事で自分の席は用意するんです。他の会社がどうかはわからないですけど、うちの職場はそうでした」
人というものはそれほど複雑じゃない。まして自分の頭じゃ考えない馬鹿な団塊世代の人間だ。Aさんが勤めてた販売店だけではなく、トヨタ全体が…いや、団塊世代がいる職場全体がそういう雰囲気だという事が解った。
他人を蹴落として保身に走る連中。
客にモノを売る事よりも自分の居場所を作る事を優先する職場。
「若者の車離れは家庭用ゲーム機がいけない」
なるほど、この言葉、言った人間がである事を証明するには十分な説得力がある。