バイトの思い出

今週のお題
高校の夏休みにやったバイト「新聞配達」しかも夕刊。年齢制限に引っ掛かってどのバイトも電話で拒否られてたから、結局最後はソレになってしまった。
単車の免許も持ってないから自転車で配った。夕刊だから配るのは昼間なんだよ。だからクソ暑い中、文字通り『汗水流して』配ってたよ。
とにかくキツかった。途中で溝に投げ捨ててしまおうかと思ったよ。こんな薄っぺらい夕刊なんぞ読む奴ほんとにいるのかよと。でも夕方、オッサンが玄関で待ってる家もあるんだよね「今日は遅かったな」とか言いながら。
夏休み中バイトやって、手に入れた金はたったの2万。
その金でコンポ買おうと思ったんだけど、足りないんだよね、金がさ。だから親に足りない分を出して貰ったよ。本当に惨めな気分だったな。
金の大切さがわかったかって?
わからないねぇ。全然。
むしろ、どんなに頑張って働いてても詐欺みたいな賃金で時間と労働力を搾取する連中がこの世の中には沢山いるって事を理解したよ。ネカフェ難民だとかの言葉が登場する何年も前の話ですよ。まぁ新聞配達だから、とかいう話もあるんだけど。
今じゃ月に自由に出来る金なんて30万ぐらいあるし、ボーナスだって使う時間がないから貯金がどんどん貯まっていく。そういうのを狙ってるのか会社の30代〜40代の女性社員から合コンみたいな誘いが来るし、俺は顔すら知らない妹の友達とやらが会いたがってるらしいし。
本当に金ってのは、人を惨めにさせる。
高校の時、金が大切だとか思わなくて正解だったよ。もしタイムマシンがあって過去の自分に一言言えるのなら、金なんかよりも時間を大切にしろって言ってやりたいよ。