血液型診断 - 会社版

いつか書こうと書こうと思ってずっと遅延しっぱなしだった。
ついにこれを書くときが来た。というか、むしろ会社にいる時間が一番長いんだから、真の血液型診断はこれと言っても過言ではないだろう。
それでは始めます。

A型

典型的社畜型社員。
周囲の空気を呼んでいつまでもサービス残業で会社にいる。というか会社の主みたいになってる。それだけに飽き足らず早く帰ろうとする奴らを「出る杭」と見なしてガンガン打ち付けてくるのがA型。ちなみにバブル期は「生活残業」といって生活費を稼ぐためにダラダラと残業していたのがこのA型。いまじゃクビにならないためにダラダラと残っている。
プライドも高く、自分や自分の部下に出来ない仕事でも任せられると断らない。断らない日本人とはA型の事である。また、断りもしないで受けた仕事が出来ないと「自分はどうしようもないクズだ」と自虐して鬱になる。
やたらと細かい事にうるさく、会議で議論している内容以外で指摘を繰り返し無駄に時間を使う(それで結局会議が長くなり、A型も周囲の奴らもまとめて残業する事になる)とくに見た目などにはうるさく、ズラーっと順番に並んでいたり、全部が揃っている状態を好む。また究極の完璧主義者で、自分以外の人間を信用しない。部下のやった仕事が出来ているかどうかを仕事をやったときと同じぐらいの時間を掛けてチェックする。
また、思考の範囲が狭く、独創的な考え方が出来ない。本来うまくいくはずのものがうまくいかないとパニックになり、なんら解決せずオドオドと「ひたすら残業する」。指摘すれば「頑張ったんですが」と言い、最後は「自分はダメな奴です」と結論を出す。その癖、残業しない奴を「ダメな奴」と言う。彼らの仕事が出来るかどうかの基準は自分の生活のうち、どれぐらいの時間を仕事に使っているかであって、仕事の効率うんぬんではない。決して無い。

A型の取り扱い

A型がマネジメントをすると社員の仕事効率も人生も滅茶苦茶になる。一番マネジメント職につかせたらいけない血液型。
同じ作業を延々とロボットのようにさせる際には非常に使い勝手がいい。
典型的な奴隷体質のため、ブラック企業を作りたいのであればA型だけひたすら応募すればいいが、独創的な考え方が出来ないので会社を維持するにはそれでもいいかも知れないが逆に発展させることは出来ない。

B型

全てにおいて自分優先。わがままで他人の目を気にしない。A型の逆を地で行くのがB型である。そのため、A型の人間からは公私関わらず敵視されている。日本人はA型が多いので、結果的にB型は日本人で最も嫌われる血液型となってしまっている。
彼らの辞書に「ルール」や「忠誠」「一生懸命」という言葉はない。
おおざっぱで適当。同じ仕事をやらせると3分たたないうちに飽きてしまい、いたるところでミスを連発させる。単純作業の繰り返しをさせてはならない血液型。ただし同じ作業をしなくてもいいように改善活動をするのもB型。また強く主張したと思ったら1日経てば「そんな事言ったっけ?」と冷めていて、周囲の奴等の額に血管を浮き上がらせる能力も持つ。
A型のような社畜肌ではないが、仕事の中でも興味があるものがあればのめり込む。仕事は仕事ではなく生活の一部。ある意味趣味のようなものになっている。よく一人で土日に出勤したり徹夜したりもする。対抗意識を燃やしたA型や空気を読んだ(読めてないけど)A型がひたすらB型に合わせて残業したりする。別にB型は残業を強要してるわけじゃないのだが。
なので、飽きてきたら転職してしまったり、仕事中に仕事以外の事をするようになる。
全体的に熱しやすく冷めやすい性格が体育会系の性格として表に出て、社員に無理難題を押し付けるブラック企業の社長などにB型が生息しているようだ。本人は好きで会社を経営しているのだから上で言っているように何時間でも残業できるが、大抵はそれを社員にも求めるので周囲の人間にしてみたらたまったもんではない。

B型の取り扱い

社畜社員なのでブラック企業を維持することは出来ない。
またA型と同様にマネジメントをさせてはならない血液型である。マネジメントを途中で飽きて放り出す。
ただし、独創的な発想をするので企業を大きくしたい時には彼らは役立つ。また、トラブルが発生したときに強い(というか、他の血液型がトラブルを嫌うのに対してB型はやたらとトラブルなどのイベントを好む)

O型

A型とB型の真ん中、若干B型寄りに位置する。自己中で世渡り上手なB型とでも言おうか。ある程度は大雑把、ある程度は神経質、ある程度は自己中心的、ある程度は周囲の空気を読む。
B型と同様の天才肌で仕事の効率を上げることもしばしば。ただし、仕事の効率を上げても空気を読むので、早く仕事が終わった分、仕事以外の事に熱中する。O型にとって仕事は仕事であって趣味ではないので仕事とプライベートをきっちり沸ける点ではB型と異なる。例え仕事が趣味のように思えて熱中してきても、終業時刻になるとそれらをほったらかしても気にならない。
独創的な考え方もできるが周囲の空気に合わせて「考えはあっても表に出さない」という行為をする。A型に次いでプライドを持っている血液型ではあるが、A型のように全てにおいてプライドを持つわけでなく、あくまで自分の趣味の範囲でのプライドなので仕事=趣味の時以外はそのプライドが発揮される事はない。つまり、O型は出来る事も「出来ない」と言う事が多い。常に自分に取って楽で、かつ、立ち位置が評価される事をするのだ。八方美人で、世渡り上手である。なので常に本気を出していないと周囲には突かれている。

O型の取り扱い

B型と同様に非社畜社員ではあるが、勝負魂に火がつくと社畜っぽくなる。ただA型のように出る杭を打ったり「俺が辛い思いをしてるんだからお前も辛くなれ」というような事はしない。他の連中が残業しないなら自分が残業して少しでも自分の評価を上げてやる、という感じになる。
そういう意味ではO型は他の連中を場合によっては仕事以外の手段で貶めてのし上がっていくタイプでもある。
A型とB型の両方の性質を引き継いでそのバランスの良さから意外とマネジメントには向いている。ただし、先ほども言ったように自己中で八方美人で世渡り上手なので、プライドもないが責任もない。出来もしない仕事を引き受けるような事はしないが、少しでも楽になろうと出来る仕事も引き受けない。加えて出る杭を打つ性格でもないので残業を無理強いしたりもしない。
結果的に、O型がマネジメントになれば全体的に仕事が楽になる。だが、仕事をさばかないのでグループ全体の評価がどんどん下がる。
また、B型と同様、常識に囚われない独創的な発想をするので企業を大きくしたい時には彼らは役立つ。トラブルが発生したときにも強いがB型が何も考えずにトラブル対応に突っ走るのに対して、O型はあくまで自分の中での許容範囲で労力を使う。つまり、本気を出さない。

AB型

A型、B型、O型のそれぞれの特徴を併せ持っている。
血液型に「寄り」が存在するのは周知の事実だが、AB型の場合はその時々で寄りがころころと変わる。ある日はA型のように神経質で他人の目を気にしたり出る杭を打つ日があればB型のように大雑把になる日もあり、O型のように競争心むき出しになることもある。
あまり親しくない人の目からAB型の人は「特徴の無い奴」に映る。親しくなってくるとその性格の変貌に疲れて「付き合ってると疲れる奴」になる。
本人も自分自身の性格の変貌に疲れていて時々狂気的な態度をとる。周囲との関係を保つ為に普段は大人しく溶け込んでいてこれらの性格が表に出ることはない。そういう意味で社内で一番周囲に溶け込むタイプである。空気を読むが一方で自分も主張する。O型が八方美人ならAB型は十二方美人ぐらいになるのであろうか。

AB型の取り扱い

オールマイティな性格が最もマネジメントに向いている。
全ての血液型の利点を持っているので一人でなんでもこなしてしまう。が、逆に全ての血液型の欠点も兼ね揃えている。見方によっては最強であり、そして最悪である。
AB型がマネジメントに向いているのはそれだけが理由ではない。人と距離を置く性格の為部下とも若干距離を置いていて、こういった適度な距離を保つ事がマネジメントをするにはベストな立ち位置なのである。
もちろん、思考の範囲も広く、そしてA型のような細かい部分に踏み入る性格もあるので、企業を大きくするにはB型やO型によりも役立つ。
ただし、人間関係に目を瞑れば…の話である。

会社にとって最も有用な血液型は?

どの血液型にも良い点・悪い点があるのがお分かりいただけたと思う。
じゃあ結局会社にとってどれが一番ベストな血液型なのか?
実は答えは簡単。
ベストなんてない。全ての血液型が同じ部署にいると仕事のプライベートもうまくまわり、会社の運営もよろしくなる。それぞれがそれぞれの欠点を補い、利点を生かす。
全ての血液型が揃う職場はそれぞれのキャラに個性があり、それがメリハリを生んで、まるでドラマの1シーンの様に仕事をさばいていくのだが、そういう職場を作るのは意外と難しい。何故なら日本ではA型が殆どを締めているから。その為、採用する人間が全員A型で、A型ばかりのブラック企業へと成り下がっていく事が多い。ある意味ブラックにしようと思ってしているのではなく、A型が沢山流入してくるからブラックになるのかもしれない。