このタイミングで船長を釈放する意味は?

先日、漁船追突事件で拘留されてた船長が釈放された。
他のブログでも紹介されているとおり、衝突事故は今回が初めてかも知れないが、中国は日本だけでなく、近隣のアジア各国でも領海侵犯しているし、回数だって日本の比ではないほど。中国軍にとっては仕事の中の一つなのである…が、マスコミはこぞってこれを「中国の圧力に屈した」と報じた。もちろん、このニュース自体で既に2chでは大騒ぎである。

このタイミングで中国に屈したと国民に思わせる意味は?

マスコミの「中国に屈した」という解釈は間違ってはいない。だがそれは「誰がみてもそう思える」事をただ記事にしただけである。国民の感情を揺るがせるような記事が売れるからである。
これには実はもう一つの視点が必要だ。
なぜマスコミは大々的に「中国に屈した」と報じたのか、そう報じざるえないタイミングで船長を釈放した事で誰が喜ぶのか?
一つは言うまでもなく、中国共産党だ。
だが、それだけではない。
もう一つはアメリカ。そして日本だ。
今回、釈放のタイミングは「中国に屈した」と思わせるタイミングである。だからマスコミもそう報道しているし国民もそう思っている。実はそこがミソで、中国が調子に乗ってさらに侵略行為を繰り返すようになる事(例え中国政府がそれを禁じても、軍部はその意志に反して動くだろう)、日本の政府が弱腰だという事が国民に知れる事、日本人の中にも裏切者がいる事が国民に知れる事、日本国民に反中感情を起こさせる事、世界に中国という国が危険な国である事、中国近隣のアジア各国に日本・アメリカの抑止力が無意味なのではないか?と思わせる事…それらが『これから起こる事』にとって重要なのだ。
『これから起こる事』…それは「中国との戦争」である。

アメリカにとって邪魔なもの、それは中国国民ではなく、中国政府

前回のブログではアメリカの思惑を書いてみたが、まさにそうで、アメリカにとっては中国の存在がこれからより資本主義を活性化させる為の一つのターニングポイントになっている。だがアメリカにとって必要なのは中国の市場や資源、労働力である。
それらの間に介入してくる邪魔者が中国政府だ。
もし中国が共産主義国家でないのなら軍備に金を注ぎこむ事もないし、周辺各国と余計な緊張関係を取らないだろうし、今回の日本と中国の間の関係の様にレアメタルの輸出禁止を侵略の材料とするような事はしないだろう。あくまでビジネスとしてルールに則って一つ一つを解決していくだろう。
だが残念な事に中国は共産主義国家で、さらに残念な事にそれが資本主義に転ずるような姿勢が微塵も感じられない。
前にも述べたが、アメリカの金は中国に流れているし、アメリカは定期的に戦争をして軍を維持しなければならない。軍事産業にも金を潤さなければならない。世界が平和なら軍はいらないというバカな思想を持ったキチガイはどこの国にでもいる。だから嘘でもいいから定期的に戦争をしてアメリカが世界の平和を守っている事にしなければならない。そしてあわよくば戦争の結果が国力として還ってこなければならない。
今、アメリカは戦争をするだけの口実を作ろうとしている。

最小限の被害で最大限の利益を

アメリカはワールドトレードセンターのように出来れば『最小限の被害』で『最大限の利益』を得ようとしている。そして、日本とアメリカは同盟関係で例え政権が民主党に変わった今でも、この深い連携は官僚や警察、民間企業、左翼や右翼団体にまで根深く存在している。
普天間基地の問題も見方を帰れば『エサ』である。
戦略的に重要な位置付けにある沖縄、その沖縄県民にとっては米軍が邪魔である、という図式。普天間基地の問題。沖縄県民の反日感情、親中感情、それを見た日本国民の「沖縄なぞいらない」という感情。
こんな状況を見せつけられた中国はどう思うか?
「今なら沖縄を取れる」
そう思ってもおかしくないのではないか?

マッチョなアメリカとバカな中国、そしてずる賢い日本

衝突事件が起きてからしばらくして、新型の大型爆撃機アメリカから日本国内のどこぞの基地へと運ばれてきた。これについてはニュースを見ればわかる。他にも着々と戦争の準備をしている。
アメリカはいままでアフガンやイラクで正義を行使してきた。力押しで徴発するのに誰も疑問を抱かないだろう。日本は平和と唱えてきた。幾度となく中国に屈してきた。今回もそうだ。弱腰で事なかれ主義でも、まさかそれが釣り糸とは思わないだろう。アメリカも日本も待っているのだ。
中国が侵略するのを。
これは侵略戦争なのか?
中国は言う。
「これは中国の領土を取り戻す為の侵略戦争である」と。
日本とアメリカは言う。
「これは中国にある労働力と資源を中共から解放するビジネスである」と。
今の日本は中国にとって「華奢で色白の身体の可愛らしい美少女」である。脅せば困った顔をしながらも上目遣いで欲しいものはなんでもくれる。
その美少女が可愛らしビキニを着て尖閣諸島やら沖縄という岩に腰を掛けて水浴びをしている。中国は「今ならヤれる」と涎を垂らしながら襲いかかるが、マッチョなアメリカが待っていましたとばかりに襲いかかる。「俺の女に何をする」と中国をボコボコにする。日本に助けを求めるも、実は美少女はその背中にナイフを忍ばせている。