3 死にそうになる事と死のうかと思う事 3

身体中を汗だらけにして、俺は目を覚ました。
俺はまだ死んでない。
死のうとしてなかった。
布団の中に入ってた。足だけは外に出てた。まるで爆撃から身体を守るみたいに、頭から布団の中に突っ込んで。
「生きたいのかよ、なんでだよ」
一人で布団の中でそんな事を言った。
でもその声は俺が思ってた男の声じゃなくて、甘ったるい女の声だった。
シャツも脱いで、バスタオルに包まってベッドに入った。
まだ眠い。
バイト先から電話とかも掛かってこない。今何時だろうか。朝のようにも思える寒さだし、ひょっとしたら昼かも知れないし、もしかしたらもう夕方なのかもしれない。
もうどうでもいいや。
バイト先から電話とかも掛かってこないし。