6 新しい生活・新しい部活 2

放課後、日和が早速俺を捕まえて、一緒に部活を見に行こうと言う。
「それじゃあ、案内お願いします」
日和がまず最初に案内したのは女子バスケ部。
ユニフォーム姿でバスケをしてる姿をイメージしてたから、体操服姿の女子達はちょっと違和感があった。
「ん?どした?残念そうな顔してるな?」
「ん〜。ユニフォーム着てバスケしないんだね」
「ああ。そりゃそうだろ。たかが練習で試合用のユニフォーム着ないし」
「ふーん」
「ほら、あの子。身長149センチ、バストDカップ。あの子がシュートするときはちょっとジャンプするんだよ。そうしないとボール入らないからさ。そしたら着地した時にぽよんってなるんだよ。だからあの子のあだ名は『ぽよんちゃん』」
「本人知ったらマジキレしそうなあだ名だな…」
「大丈夫だよ。あの子キレてもあんまり怖くないし」
「お前、怒らせた事があるのか?」
「まぁ、あの子が試合してるところを集中的に写真に収めてたら、ある日ものすごい剣幕で俺の机のとこまでやってきて、思いっきり蹴りいれられた事があってだな」
「酷いことするな…」
「だろ?」
「いや、日和がだよ!」