6 新しい生活・新しい部活 3

次に日和が案内したのはバレー部。
「あの背のちっこい子がいるだろ」
「また背のちっこい子か。好きだな、ちっこい子が」
「あの子、こけた時に処女損失したらしいぞ」
「君は性に興味持ち始めた中学生か…なんてくだらないこと話題にしてるんだよ」
「あの子のちょっと汗臭いのを後ろから抱きしめて耳とかハムハムしたいな」
「頼むから妄想を声に出して言わないでくれよ、気色悪い」
「すまん」
バレー部もバスケ部と同じで練習中はユニフォームは着ないみたいだ。そしてバレー部と同じでやっぱりぴょんぴょん跳ねてる。
「あの女子の中にも『ぽよんちゃん』とかいうあだ名の人いるのか?」
「うーん。残念ながら。バレー部の女子って背の高い女が多いからさ。そんな可愛らしいあだ名つけられないのよ。本能的に」
「つけてやれよ、可哀想に」
「まぁ、あえてついてるあだ名としたら、ほら、あの一番背の高い奴」
「うん」
「あいつがサイクロプスってあだ名だよ」
サイクロプスってRPGに出てくる巨人の名前じゃないか!」
「じゃあ他になんて呼べばいいんだよ」
「もういい…苗字で呼んであげて…」