6 新しい生活・新しい部活 5

「それで、次はどこに行こうとしてるのかな?」
「次か。次はな…美少女ゲームに登場してる率が多い部活だぜ」
「ほう」
「テニス部」
「あー。それはあるねー」
「レズのお前でも萌えちゃうような女がいるかもよ?」
「ほぉ〜」
テニスコートが4つほど。それから小さな部室のような小屋が並んでいる場所がある。側にはプールもあるし、もしかしたらシャワーが兼用になってるのかもしれない。そのコートのほうではテニス部員と思しき人達が練習をしてた。全員女子、って事は男子テニス部のコートも近くにあるのかな?
バスケやバレー部と違って全員がユニフォームを着て練習してるんだ。
「いいだろ?いいだろ?ほら、あのスカートがチラってしてるのとかよ」
「ん〜…」
「どした?納得しないのか?」
「っていうか、日和は納得してんの?」
「おまッ…結構判定厳しいのな」
「何いってるんだよ。エロゲやってる人は現実の女性に判定厳しいのはご周知の通りでしょ。まず美少女じゃないし。スポーツ系のハツラツしてる行動力ありそうな女子に見えるでしょ?」
「う、うむ。だが…それはあえて言わないようにしないと…せっかくここに来ても何だか楽しくなれないんだよ。ほら、この部活だけだけだし。ユニフォーム着て練習すんのは。ほら、顔を見なければいいぞ。腰から下を見るんだ」
「腰から下…ねぇ」
「どう?オナニーしたくなってきただろ?」
「ならねーよ!」
「もしお前がテニス部に入るっていうのなら、俺は…毎日見にきてやる」
「じゃあ絶対入らない」
「しっかし…よく見てみると、お前って結構レベル高いのな。もしかしたら学年トップ、いや、学校トップクラスじゃないの?スタイルといい、顔といい」
そりゃ、元は男でXX病で女性化した奴って、大概凄まじい可愛い顔になるからしょうがないか。まるで『呪われてる』みたいにな。なんで呪いっていうか…それはそれだけ可愛いのに中身男だからだよ。
「まぁね」
「お前、もうちょっと顔を赤らめて『そ、そんなこと言ったって何もでないんだからね!』とか言ってくれよ。俺は誉めてるんだぜ」
「金は持ってないよ」
「いや、そーじゃなくってさー!」