6 新しい生活・新しい部活 9

と、なにやらさっきからお尻に硬い感触がある。
「まさかと思うけど、今勃起してない?」
「やばい…」
「マジで?」
「カチンコチン」
「はぁ…学校生活終了、おめでとう」
「おい!妹よ、なんとかしろよ。いや、してください」
とりあえずギャラリーには気付かれてないみたい。もし気付かれてたらこんな騒ぎではないだろう。でも気づかれるのは時間の問題だと思う。こんなに長い時間くっ付かないだろうし。
「よし、日和。何か心が清らかになるイメージを思い浮かべて」
「うむ…涼しげな風が大地を駆けていて俺の身体を包み込む。水鳥達が囀り、太陽の光が水面を反射して幻想的な景色…そして風の香りが…ああ、シャンプーの香りが風のって。ヤベ」
「おい!」
「ああ、ダメだ。女のケツにチンコがくっ付いてる状態でどうやって沈静化させろというのか?!難易度高すぎだろコレ」
「いいアイデアがあるよ」
「なになになに?」
「痛みで目を覚まさせるんだよ!」
俺はヒジ攻撃を日和のみぞおちに食らわせた。我ながら綺麗に決まった。これほど綺麗な肘鉄は初めてだよ。みぞおちに入った後に身体の中の空気を全部外に押し出すような、まさにそんな感覚だよ。
「おっふぅッ!!」
そのまま日和は身体を前かがみのままでテニスコートに横たわらせた。
ギャラリーからは「おおおお!ざまぁみろ!」って声が聞こえた。
さて、これでおさまったかな?
って…。
「まだ立ってんじゃん…」
とりあえず、このテントが他の奴等に見えないように、俺はそっと日和のアソコじゃなかった、腰の上に跨ってマウント姿勢になって、日和のほっぺたをペシペシした。
よし。おさまったか。