8 早速ですが遭難しました 5

「で、どうやってやるのよ?」
裸で抱き合うといっても、この寒い部屋の中で裸になるだけでも寒い。いくら温まるといってもねぇ。
「あっちにベッドがあった」
「え?本当?じゃあそこに入ってればいいじゃん」
「いや、ダメだ。全裸で入らないとこの寒さじゃ意味が無い」
「…」
日和が素っ裸になって(何故か下半身も)うれしそうにベッドに飛び込む。
「カモーン!」
「何うれしそうになってるんだよ!」
「緊急事態なんだ、しょうがないだろう」
「ったく…」
俺も服を脱いでそこに入ろうとすると、
「ちょっと待てよ、下着も脱ぐんだ」
「はぁ?」
「俺が全裸になったのには意味がある」
「スケベな意味でしょ?」
「違う。肌の密着面積を多くすることでより効率よく温める事が出来るんだよ。理科の授業で習わなかったのか?いや、保健体育かな?」
どっちでも習わねーよ!
渋々俺は下着も脱いだ。
「お!パイパン様のお通りだ」
「そんな事いったら自分もチン毛が全部抜け落ちるぞ」
俺は日和が寝転がっている上に乗っかって、肌を密着させた。日和が言うようにかなり温かい。というか、女の体温よりも男のほうが温かいのだろうか。やっぱり女は子供を産むために体内の体温(特におなかの)を温めるように出来ているのだろう。
「うううおおお!こ、これはマジでシャレにならん!」
「なによ!」
俺は腕を立てて日和から身体を離した。
「いや、マジで気持ちよかったから」
「それが目的だったか。知ってたけど」
「違うよ!違うんだ!ほら、男女が裸でくっつくと仕方が無いだろう」
と言って、また日和が大きな腕で抱きしめてくる。なんだかんだ言って温かいが、10秒立たないうちに日和のアソコはフル勃起してきた。
こいつ、最低だ。
「ちょっと、チンコを股で挟んでくれない?」
ほんとに最低だ。
「あのさ、あたしはダッチワイフじゃないんですけど」
「頼む。チンコが寒くなってきた」
「そのうち『入れてもいい?』とか言うんじゃないの?」
「入れても」
「ダメ」