10 平日の来客 6

俺が手について精液をシャワーで流していると、男が、
「あ、あのさ、抱きしめていいかな?」
と言ってくる。
「うん」
男は再び大きな両腕で俺の身体を包み込む。暖かい感触が胸やお腹に当たって、背中側の手のひらからも体温が伝わってくる。これは気持ちいい。人間湯たんぽ状態だ。すると、また男の肉棒が天を突き始めた。
男は腰を低くしてから俺のおっぱいの位置に顔を持ってくると、今度はそこに顔を挟んだり、乳首を舐めたり吸ったりする。あっという間に俺の乳首はつんつんになって、それが更に男を興奮させたみたいだ。
「えっと、お風呂入る?」
鼻息が荒くなっている男に一言言う。
「あ、う、うん」
お湯はたまりつつあった。男を背中にして、俺が男の股の間に座る。二人入るとちょうどいい高さに湯面が上がってくる。
「このまま、俺のほうに背を乗っけてきていいよ」
「こう?」
俺は男のほうへ背を重ねていく。
男の手のひらが背中側から回ってきて、俺の胸に後ろからタッチする。それから揉んだり乳首をつんつんとしたりを繰り返す。本当にこの男はおっぱいが好きなんだな。確かに俺も男だったら女にこんな事を繰り返したい。残念ながら俺は女になってしまったのでそれは叶わぬ夢になってしまったけども。
思えばさっきから男の手で弄られまくっているので俺もアソコのほうがむずむずとしてくるのを感じていた。指を沿わせてみるとやっぱりヌルヌルとしている。どうしようか。なんとなく自分の手ではなく、別の人に弄ってもらいたい願望はある。ただ、この男の興奮度合いからすると、俺がヌルヌルになっているのを知ったらひょっとしたら本番強制してくるかも知れない。そういうトラブルは避けたいな。中出しされても妊娠はしないけど気分は悪いな。
そうこう考えているうちに男の手はおっぱいだけではつまらなくなったのか、俺の下半身、特に股間の部分に触れようとしていた。
ぞわぞわというか、ぞくぞくというか、初めて触れられる感触に身体が喜んでいるのが判る。
そして男の手が俺の股間、膣の部分に達した。