9 とある平日の死闘 4

日和の足音が聞こえる。
やばい、心臓がバクバクしている。
日和は真っ先に日和自身の部屋を調べ始めた。ったく、なんて感の鋭い奴なんだ。この感を普段の生活の中で生かせよ、女を襲う時にしか使わないとはなんという変態野郎だ。
「七海ちゃーん…どこかなー?」
くっそ怖ぇぇぇぇ!
「ここかなぁ?」
日和がクローゼットを開ける音がする。
「ここかぁ?」
机の引き出しを開ける音がする。って、そこには入れないでしょ、ドラえもんじゃねーんだから。
ん?あれ?日和の存在が消えた?どこに行った?
「ここか!」
俺のすぐ隣にひょいと顔のぞかせる日和。こいつベッドの上に無音で移動していやがった!なんて器用な奴!
「ぎゃああああああ!」
「うえっへへへへへっへ!」
「離せこら!くっそー!」
「にぃがぁさぁなぁぃぞぉぉ」
「ひぃぃぃぃ!」
手を掴んで引っ張り出すのが無理だと悟った日和は、俺の足元に移動して足を掴む。「うわぁぁぁ!」と俺が叫ぶも虚しく、俺は日和よりもはるかに体重が軽いのであっさりと引っ張り出された。
「ちょ、待って、待って!」
「No wait、No sex」
「意味不!」
そのまま日和は俺をベッドの上にお姫様だっこで持ち上げてそして上から覆いかぶさる。それから首のネクタイとかボタンとかをレイプなのに丁寧に退けて、ブラ全開。これはヤバイ、マジでやる気だ。力で叶わないのなら頭脳戦だ。泣き落としが通じるかやってみるか。
「七海ぃ、七海のおっぱいやわらかいよぉ〜」
と言いながら俺の胸に顔をうずめる。
「うっうっ」
ダメだ。涙がでねぇ。
「ん?」
「わかった、わかったから、乱暴は止めて」
「お、おう」
俺はそう言って、起き上がってから日和の前で外れかかっていたネクタイを手で外して、ボタンも外して、ブラウスを脱ぎかけた。この行動にさすがに興奮したのか日和のチンコが勃起マックス。そして極め付けに「すごい…おっきくなってる」という俺のエロゲで嗜んだエロ台詞に興奮度マックスの日和。
日和は両手で俺のおっぱいをブラの上から揉む。
「これ、ブラ取ってもいいだろ、硬いよな」
「ん…うん」
日和の手が俺のブラウスの中に入ってきて、ブラの背中のホックに届く。外そうとしてるがそう簡単には外れないぜ、それは経験がいるんだよ。ここが俺の最後の賭けだ。俺は渾身の力を込めて強烈なアッパーを日和の顎ではなく、キンタ○に、
って、外れた!玉ではなく竿に当たった。
「痛ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
竿をつかんで転がる日和。ダメージ入ってる、今だ!