11 早速ですが…(以下略 4

月明かりの下、日和が吠えている。
「うおおおおおおお!!!」
擦り方が悪いのか煙が上がるような気配もない。
「つかないね〜」
「おい!お前!少し手伝えよ」
「はぇ?手伝えって?どうやって?」
「ん〜。そうだな…」
日和は両膝を地面に付けて着火作業をしていたが、その体勢を改めてあぐらをかいた。そして何を思ったのかオナニーをするかのように手を上下に動かした。
「俺の腕の動きが一番パフォーマンスの良い体勢はコレなわけだ」
「いらないし、その情報。いらないし」
「いや、これじゃ重要だ。何故ならこのパフォーマンスがいい体勢でお前が俺の協力をすることで、俺の腕に通常の1.5倍ぐらいのスピードが加わり、火をつけることが成功する」
「嫌な予感がするよ」
「いい予感がしてきた!」
「応援って…まさかと思うけど、一応聞くね。血のつながりはないけど、まぁ一応は兄だしさ、ちゃんと紳士的に物事を考える人だとは欠片ぐらいには思っているし、ねんのため一応聞くね。イヤラシイ事考えてないよね?」
「あぁ!考えてるさ!考えてるとも!でもそれで火がつくんだから儲けものじゃないかね?そう思わんかね?ん?ん?」
「まぁこのまま空腹の中を耐えるよりかはいいかな。内容によってはだけど」
「だろだろ?だろ?」
「で、何をさせるっていうんだよ。ポーズとれとか?」
と俺は着ていた服を少し脱いでみせてビキニを見せた。
「まぁ、それでもいいんだけどね、俺は人の温かさが必要なんだよ。何かを見るっていうのは家のパソコンの前で十分にやってるからな。今は人の温かさが、」
「なんなんだよ、それで、具体的にはさ」
「その…から…つい…欲しいんだけど」
「あぁ?」
「後ろから抱きついて…欲しいんだけど…」
「なぜそこ声が小さい」