3 新生活・新部活 8

愛液でパンツがびしょびしょ…。
この状況でテニスなんてできないよ。
などと重いながらもボクはコートに出た。そういえばマナカ先輩もパンツはびしょびしょのはずだ。よくあんな涼しい顔していられるなぁ。
周囲から「おぉぉ〜」というため息的な歓声。え、パンツがびしょびしょなのがバレてる?そうじゃないみたいだ。ボクがテニスウェア着ているのが嬉しいらしい。むっつりんもさっきからパシャパシャとシャッター音を響かせていた。ボクとマナカ先輩を交互に撮ってる。
「先輩、ボク、テニス初めてなのでお手柔らかにお願いします」
「分ってる、分ってるって」
ニコニコしながらそう答える。なーんか怪しいなぁ。
先輩のサーブ。凄く柔らかいサーブ。初心者向けかな。ボクでも受ける事ができた。暫くリレーして、「うまいうまい」なんて誉めてくれる。お、意外とボク、上手かも知れない。あ、でもだんだんきつくなってきた。右へ左へと振られる。やっぱりうまいなぁ。
あと少しで取れるってところで逃してしまった。
「あ〜。惜しかったね」
「はぁはぁ。厳しい〜」
もう一回。最初のサーブは柔らかめでだんだんきつくなってくる。右へ左へと振られて…。最後はボクが取り逃がして終了。それに合わせるように男子も女子も、ボクのほうをみて歓声を上げてる。ん?
もう一回。最初のサーブは柔らかめで、右へ左へ振られて、あと少しで取れそうってところで取れない!バランスを崩してボクはその場にへたり込んだ。
男子と女子の歓声があがる。
「へ?何?」
風がスースー気持ちいいと思ったら、思いっきりスカートが捲れ上がってパンツが見えてた…。
「ひゃっ!」
と思わずスカートでそれを隠す。
マナカ先輩はボクのほうにニコニコしながら近づいてきて、
「大丈夫かい?ほら、立たせてあげる」
マナカ先輩に立たせてもらって後、何故かそのつかんだボクの手首は離さないでいる。なんだ?
「フォームを教えてあげるよ」
マナカ先輩はそう言ってボクの両手を後ろから掴んだ。ぴったりの背中にマナカ先輩のおっぱいが当たっている。そして「スイングはこう」と言って右下から斜め左上に向かってラケットを動かす。「違うよ、身体を軸で回転させるようにするんだ。腕だけ動かすんじゃなくて」と言い、今度はボクの腰に手を回してそのまま括れ、お腹、胸と手を這わせる。ゾクゾクするような感覚が身体を走り抜ける。「ん〜。違うなぁ。そうだおっぱいでボールを打つような感覚だと思って、こう」と今度はボクのおっぱいをブラの上からだけど掴んでまるでそれをラケットのようにして動かした。直接に触るんじゃないにしても、突然触られれるとビクッと反応してしまう…。
「ちょっ、先輩…」
「ん?」
先輩の荒い息が耳元で…って、何してるんですか!
「ちょっと!やめてくださいよ」
「あーごめんごめん」
相変わらずニコニコして反省の色無しのマナカ先輩。でもこのままマナカ先輩のテクニックに任せてしまおうと思っていたのは誰にも秘密です。他のギャラリーがこれだけ多いんだから止めてくださいと拒むのが普通だからね。