ユリ色の人生

7 水中騎馬戦とファーストキス 5

騎馬戦が終わってから負けた方のクラス、つまりボク達のクラスは着替えて外へと出ることになった。 ボクはヤヤさんのクラスを応援するわけでもなく、再び騎馬を組んで試合にでるヤヤさんの姿を、特におっぱいのあたりを、重点的に観戦していた。 「すっごい…

7 水中騎馬戦とファーストキス 4

キヨハルはあっという間に沈没していた。 過積載の船(っていうのがあるのか知らないけど)が自重に耐えれなくて沈没する様子を思い浮かべてもらったらいいかもしんない。ゆっくりとゆっくりと水中に没して、それから何度か男子達は持ち上げようとしたんだけ…

7 水中騎馬戦とファーストキス 3

我がクラスは劣勢だったよ。 相手クラスで一番強いのは小麦色の肌のギャル子だった。 うちのクラスに居る不良連中が『暗い不良』だとしたらアレは『明るい不良』とでもいうのかな。不良に暗いも明るいも無いとは思うけども。セックスには明るいイメージはあ…

7 水中騎馬戦とファーストキス 2

騎馬は完全に崩れてしまった。 誰もそれで「あーあ」「何やってんだよ」とか言うわけでもなく、というか、周りが一気に近づき合って交戦体勢になったから崩れた騎馬は場外へと脱出するだけだった。 ボクはさっきから心臓がずっとバクバクと鳴りっぱなしだ。 …

7 水中騎馬戦とファーストキス 1

開始の合図がなった。 お互いの騎馬はゆっくりとその距離と縮めていく。 その中でボクとヤヤさんの騎馬の距離が一段と早く詰まっていった。というより、まるで引き寄せられるかのように近づいていく。ボクは確かにヤヤさんの騎馬へ向かってと伝えたけど、ま…

6 体育祭! 9

リの騎馬がうまく作れないところの横で、同じくなかなか騎馬が作れないでいる人がいた。わが新聞部の一人、キヨハルだ。 キヨハルはデブ男だった時の癖?みたいなもので、食事をした後は凄まじく眠くなるらしくて、それは冗談抜きにして麻酔なしでもその深い…

6 体育祭! 8

ふと隣の騎馬を見てみる。 ユタカは男子達の募金により買ってもらったスク水を着てる。その姿が普段のユタカに比べて誇らしげに見えてしまうのは気のせいかな。やっぱりボロボロの体操服やブルマだとついつい恥ずかしくて背中を曲げてしまうらしい。今はこれ…

6 体育祭! 7

プールサイドに出てからもボクは時々ヤヤさんのほうを見ていた。 ヤヤさんはちょこんと体育座りして先生の話を真面目に聞いている。メガネの美少女はメガネを外した一瞬が一番可愛い。ヤヤさんは今メガネを外している。普段は存在感がないとか言われてるのに…

6 体育祭! 6

ボクが着替え終わる頃、その時はもう既に早い人はプールサイドに出てしまって観客にご披露しているところなんだけど、まだ残っている人がいた。みんなが出ていくのを待っていたみたいだ。 そのうちの一人にボクは今更ながらにも目が釘付けになってしまった。…

6 体育祭! 5

ボク以上に周囲をチラチラと見てるのがいる。 言わずもがなむっつりんだ。 既にむっつりんは水着に着替え終わっていて(この人凄い動きが速いんだよね、忍者みたいに)手に持った着替えの入ってるバッグを肩に抱えている。 その状態でくるくると周囲を見て回…

6 体育祭! 4

体育祭の午後の部が始まった。 プールでの競技が体育祭で行われるっていうのが珍しいのもあるし、それに加えて可愛い女の子のスクール水着姿が拝めるという珍しさもあってプールの周りに凄い数のギャラリーが集まっていたんだ。父兄じゃなくて若い男性陣。カ…

6 体育祭! 3

お昼の時間になった。 ボクはキヨハルと売店に食べ物を買いに行った。本来なら親とかが来てシートでも広げてそこでお弁当を…っていうのが体育祭というか運動会の姿なんだろうけど、さすがに高校生にもなって親と一緒にシート広げて食べるっていうのはないか…

6 体育祭! 2

どうやら障害物競走をやってるみたいだ。 あ、パン食い競争だったのかな? むっつりんが何かを感知してトラックのほうに向かったのは理由があるみたいだ。なるほど、むっつりんの感は正しかったね。ちょうどパン食い競争では我が新聞部の大食いキヨハルがス…

6 体育祭! 1

ついに体育祭の当日。 開会式ではずらりと男子と女子(男子)が並んだ。さすがはXX病の患者収容高校っていうだけはあるよ、可愛い女の子と美人の女の子のオンパレードだった。しかも何故か地元のテレビ局までがそれを撮影するという凄まじさ。みんな知らない…

5 騎馬戦人気投票 4

開票が始まった! 「えと、まず最初に…神原さん!神原ユウキさん」 「げっ!」 なんで一発目から…。 「神原ユウキさん」 ちょっ…。 「ユウキちゃん」 なに…。 「僕の天使、ユウキちゃん…誰だこれ書いたのは(笑い声」 やめろーっ!! 「キヨハル」 よし…。ボ…

5 騎馬戦人気投票 3

「えっと…他の女子のみなさん!参加しませんかーっ?!」 女子、全員司会者から目をそらす。いや、数名目を逸らしてない人はいた。例の不良グループの如月って女の子だ。でも司会者のほうが目を逸らした。「指名したらぶっ殺すぞ」って今にもいいそうな鋭い…

5 騎馬戦人気投票 2

出場競技は自分が好きなのを選ぶ。みたいだけど、もし人数がオーバーするのなら別のにしなきゃいけない。ボクはそれほど運動が得意じゃないからあまり身体を動かさなくてもいいようなものにしようと思ってた。だけど、そういうのは人気あるんだよね。 キヨハ…

5 騎馬戦人気投票 1

その日、ボクのクラスのホームルームでは体育祭の話題だった。 この高校の体育祭はちょうどこの時期、梅雨明けでじわじわと暑くなってきて場所によってはプール開きがある時期に行われるみたいなんだ。そして、ボクがまず注目してしまったのはプール開きも体…

4 新聞部へようこそ 5

しばらくボクがまじまじとその新聞を見ていたら、「もういいでしょ、ほら」と新聞をしまおうとするアヤメ。怪しい。凄く怪しい。ボクの視線が向かいそうだった場所に何かある。 「ちょっと待って!まだ見てないところがある!」 「また今度見ればいいからっ…

4 新聞部へようこそ 4

ボクはアヤメがホワイトボードに貼った壁新聞をまじまじと見た。 「どう?すごい出来でしょ?」 これは今月発行分かな? 入学式が終わってから桜の木の下でハニカミながら写真を取っている今年入学したばかりの女子生徒(中身は男)の写真が、普通なら正面か…

4 新聞部へようこそ 3

むっつりんと北田君は真っ先に来ていたけど、それからは誰も来なかった。開始時間はもうとっくに過ぎてるのにさ。で、結局全員集まったのは既に開始予定から1時間経過してからだったよ。ったく。 「えっと、新たに新聞部に入部する事になりました、ユウキで…

4 新聞部へようこそ 2

二人の声は、特にむっつりんの小さな声は聞き取りにくいけど辛うじて曇りガラス越しに聞こえる。 「い、いいのかい、本当に?(むっつりんの顔色を伺いながら)」北田が言う。顔が高揚してる。 「(こくり)」とむっつりんが頷く。 「でもこれって…本人の許…

4 新聞部へようこそ 1

結局ボクは新聞部へ入部する事にしちゃった。 アヤメ曰く、文科系の部活はむっつりスケベが多くて、体育系の部活はオープンスケベが多いらしい。それならむっつりのほうが安心だと思ったわけなんだよ。オープンな人はすぐにエッチな事をしようとするからねっ…

3 新生活・新部活 9

「もーッ!あの人絶対に変だよ!」 ボクはコートを離れて新聞部の部室へ戻る時に怒っていた。 「変…かぁ?普通だと思うけど」 「普通の人は人前であんないやらしい事しません」 「まぁ、男なんだから女が好きなのは変じゃないでしょ」 「そりゃそうだけど。…

3 新生活・新部活 8

愛液でパンツがびしょびしょ…。 この状況でテニスなんてできないよ。 などと重いながらもボクはコートに出た。そういえばマナカ先輩もパンツはびしょびしょのはずだ。よくあんな涼しい顔していられるなぁ。 周囲から「おぉぉ〜」というため息的な歓声。え、…

3 新生活・新部活 7

「え、えと、自分でできます」 ボクはマナカ先輩がボタンに掛けた手を掴んで言う。 気がついたらボクはバランスを崩して椅子に腰掛けていたみたいだ。それを見上げるような姿勢で床に両ひざをつけているマナカ先輩。 「大丈夫、リラックスして」 「え?え?…

3 新生活・新部活 6

「そうだ、体験入部してみなよ」 「え?」 「マナカせんぱーい!」 え、ちょっと、いきなり言われても。 アヤメが手招きするとプレイを止めてマナカ先輩がこちらにやってきた。綺麗な汗を掻いてる。もしボクが男なら(男だけど)多分、近づかれただけで勃起…

3 新生活・新部活 5

「アヤメ…もっと普通の部活を紹介してよ」と、ボクは美術部を出てからあの部員達に声が届かない位置まで着てから言った。 「普通…って言っても文化系の部活って大体ああいう感じだよ」 「もうそこがそもそも普通じゃないよーッ!」 「運動系の部活ならむっつ…

3 新生活・新部活 4

次に来たのは美術室だった。引き続きアンティークな校舎のね。 「えっと…アヤメ、当ててもいいかな?」 「んぉ?どうぞ」 「美術部は実は漫画描いてたりする人達でしょ?」 「…ご名答」 「…」 「多分今も漫画書いてるはずだよ」 ずかずかと美術室へと入って…

3 新生活・新部活 3

次に向かうのは、部活棟って呼ばれてる場所で文科系の部が密集してるところだった。今時の木造校舎。もうそれだけでアンティーク臭漂ってきそう。 「音楽室?」 「そそ、休館音楽室。今は軽音部の部室になってるよ」 「けいおん部?」 「ん、まぁ、もともと…