6 体育祭! 7

プールサイドに出てからもボクは時々ヤヤさんのほうを見ていた。
ヤヤさんはちょこんと体育座りして先生の話を真面目に聞いている。メガネの美少女はメガネを外した一瞬が一番可愛い。ヤヤさんは今メガネを外している。普段は存在感がないとか言われてるのに、今は誰よりも可愛い(ようにボクには見えた)それだけじゃなくて、その胸元には柔らかくて大きなおっぱいの谷間が見える。
騎馬戦の前準備で、参加者はプールに入って各騎馬が組まれる。そこに上にのる人(女子)がまたがってひとつの騎馬を作るんだ。
「それじゃ…乗るよ」
ボクが男子達の作った騎馬の腕組みにまたがる。そして体重を乗せる。水中だから思ったよりずっしりと乗ってる感じはしなかった。太ももに男子の上でのつるつるした感触が伝わってくる。人って水に濡れると肌がすべすべになるんだなーっと思った。
騎馬の前の方の男子2名は本来なら前を向いていないといけないのに、チラチラとボクの方を見る。正確にはボクの顔じゃなくてお腹のあたりを。何かついてるのかな、と一瞬思ったけど、そうじゃないよ、男だったからわかる。女子の股間が自分の方のすぐ後ろにあるというのはとてもイヤラシイ事です。はい…。前の方から見てもみるみるうちに男子の股間が勃起していくのがわかる。これで試合になるのかな。
太ももには男子の腕が二本(後ろの男子2名の腕)があるんだ。ボクは自転車のサドルみたいに出来れば股間にフィットして欲しかったんだ。っていうのも、どうしても腕が太もものちょっとつま先側のほうに腕があって重心的にそこにあったら安定して座れなかったんだ。
「もうちょっと、腕を近づけて」
とボクが言う。
「あ、ああ」
後ろの男子2名がお互いの腕を近づける。すると、ボクの股間に2本の腕がジャストフィットした。
「あっ…」
思わず声が出てしまった。ボクは位置をずらそうとして腰を動かしている。という状況を演じて本心はちょっとこの腕を股間にこすりつけたくなってしまった。われながらイヤラシイ事を考えてる…。人の事は言えないや…。とにかく、位置を調整するつもりで腰を動かしてる。まるでセックスする時に騎乗位?っていうのをやっているみたいだ。
「このぐらいで…いいかな?」
とボクが言うと、後ろの男子2名は顔全体から筋肉が消失しているような、いわゆる鼻の下を伸ばした状態で真っ赤な顔をしてボクの腰のほうを見ていたのを、ボクに話し掛けられて「ああ!うん、いいよ!」と言った。