独身男性の優雅な休日の過ごし方 - ちょっぴりオトナ編

独身は寂しい、独身は恥ずかしい、独身は自己中、色々と言われていましたがそれは昔の話。お国の為に死ぬ時代も過ぎて、金持ちになるために必死に働いた時代も終わり、未来の為に何かを残そうなどと考えるのはただの偽善。そんな時代では、純粋に自らの幸せを求める事が許され始めました。残るしがらみは他者からの『目』を気にしている貴方のそのちっぽけなプライドです。
そこで今回は、前回に引き続き、普段は肩身の狭い思いをしている独男達へ、そのちっぽけな犬も食わぬプライドを捨てて幸せへの一歩を踏み出す為の参考書として、ある一人の男の休日を追ってみることで証明しようと思います。休日と書きましたが休日は前日の夕方からスタートしています。気持ち的に。なので、前日の夕方から男の行動を追ってみましょう。

  • 金曜日PM5:00。仕事が残っていようが残っていまいが、颯爽と会社を定時で抜ける。同僚や上司には「おい!まだ仕事残ってんじゃねーか!!」などと怒鳴られるが華麗にスル〜「仕事は残っていますが心残りはありません」などと意味不明な台詞で誤魔化しながら。
  • 同日PM6:00。車で家に帰宅。帰宅後、デリバリーヘルスへ電話しお気に入りの女の子を指名。それから軽くシャワーを浴びて、支度を整えてバスで街へ。
  • 同日PM6:30。普段行きつけの飲み屋に到着。個人経営の店で、まだ早い時間なので店は込んでおらず、がら空きのカウンターへ座り、最初の注文は生ビール。それから「いつもの奴を」と、焼き鳥やら地物の刺身が出る。テレビではニュースをやっている。
  • 同日PM7:30。熱燗を1本、焼酎を一杯頂き、程よくアルコールが身体を回り始めたころに「オアイソ」その足でジャズ・バーへ向かう。
  • 同日PM8:00。ジャズ・バーでは音楽を聴きながらマルガリータを頂く。店の中はうるさそうに思えるがみんな会話をせずに音楽を聞いているだけなので、それほど雑音は無い。世間の喧騒は余所に、その場所は金曜の夜に一番のリラックスを与えてくれる。
  • 同日PM9:00。市内のラブホテルに徒歩で向かう。部屋についてから先ほど予約しておいたデリバリーヘルスに連絡。10分ほどしてデリ嬢が部屋に到着。話も適当に、風呂やらベッドやらでペッティングを楽しむ。あくまで風俗、お互いは境界線を越える事無く互いの目的の為に時間を過ごす。
  • 同日PM10:00。すっきりとした顔でラブホテルを後にする。途中、屋台に立ち寄っておでんをいくつかついばむ。その後、タクシーを呼んで帰宅。シャワーを浴びて歯を磨き、それからフラフラとした足取りでベッドに倒れこむ。
  • 休日のAM6:00。相変わらず休日だけは起きるのは早い。車を走らせ喫茶店へ。
  • 同日AM6:30。自分と同じく独身の男性・女性が朝の頭がよく働く時間を利用して喫茶店で思い思いに時間を過ごす。BLTサンドとコーヒーを注文して、それらでお腹を満たしながらノートPCでネットする。情報集めも程ほどに、趣味の小説を書いていたら時間は8:30。急がねばと店を出る。
  • 同日AM8:30。隣県の風俗街へ向けて車を走らせる。電話でお気に入りの嬢を予約。
  • 同日AM11:00。隣県の風俗街へ到着。開店したてのソープやらヘルスが並ぶなかで、行きつけのソープへ。まだ店員が準備が出来ておらず、掃除機の音がする中で待たされる事5分。
  • 同日AM11:30。まるで着せ替え人形の如く嬢に様々なコスプレを要求。最初はナースで一回。次にメイド服で一回。レースクイーンで一回して、最後はスクール水着で一回。
  • 同日PM1:00。お買い物をしてから帰路につく。酒の肴を購入。
  • 同日PM3:00。いきつけのマッサージ店へ。「どこが疲れていますか?」と聞かれ「腰」と一言。「もうッ!」と軽く叩かれるも、本当に腰が疲れているのだからしょうがない。
  • 同日PM4:00。若干運動。
  • 同日PM6:00。シャワーを浴びた後に、夕食。家族と談笑しながら先ほど買ってきた肴をつまみに酒を呑む。程よく酔いが周ってきたら自分の部屋へ戻り、さっそく嬢達へメールする。「すっごくきもちよかったおー^^またよろしくお願いします!!」
  • 同日PM9:00。ネトゲ&1週間録画してあるアニメ観賞&調べ物(小説のネタにする)など。
  • 翌日AM5:00。就寝。

独身男性の方は参考になっただろうか?
他の人と同じ事をするのは目立たないのでとても落ち着く。だが、休日が終わる頃、自分は一体何をしていたのかがわからなくなる。何をしていたのかわからなくなるのは、何をしたらいいのかわからないからだ。それが続けば生きている事の意味すら失う。同じ頃に脳は劣化しはじめ、ボケが始まる。
言いたいのは、人間も所詮動物なのだという事だ。
美味しいものを食べて、見たい景色を観て、異性とちちくりあって、疲れたら寝る。動物として当たり前の行為だが、人間は自分達のその小さなプライドを保つために否定してきた。
ある者は健康に悪いからと食べるのをやめて、ある者は景色など観ても金は儲からないと窓の無い部屋に閉じこもり、ある者はセックスなど汚らしいと結婚などという人間が勝手に作り上げたルールを信じ、ある者は寝る時間を11時から7時までの8時間とした。
そして彼らは得体の知れぬ病気で身体を実年齢よりも老けさせて、今の社会はストレスが溜まるだとかほざき、自分はモテないからと外を歩く事すら躊躇い、8時間も寝たのに昼間に眠くなると休日は一日中寝ることにした。
人はただ生きているわけじゃない。楽しみながら生きている。それを忘れた時は、すなわち死を意味する。独身の男子・女子諸君、自由に生きる事に誇りを持て。エンジョイ・ユア・ライフ。
生きる事を楽しむ貴方は、誰よりも美しい。