小説

22 2xxx年宇宙の旅 3

バス到着の1時間前にボロアパートを出て、僕達はバス停でほぼ1時間待った。めちゃくちゃ暑いらしい。らしいっていうのは僕とクリさんは体温調整が簡単にできちゃうのだ。網本とぶーちゃんに至っては、特に無理矢理連れていかれたぶーちゃんに至っては可哀想…

22 2xxx年宇宙の旅 2

旅行出発の朝が来た。 取りあえずはバス停に観光バスが来るって言われてるので、それまでの間、僕は旅行に必要なものを整理していた。 クシやドライヤー、歯ブラシに歯磨き粉、えっと、あとはタオルに下着に…。それからPADと衛星通信デバイスも。軌道エレベ…

22 2xxx年宇宙の旅 1

ちょっと前、テレビに出演したときに優勝賞品として当たった「宇宙の旅」なんだけど、ついにそれに行く日となってしまった。 あの後しきりに網本は宇宙の旅の楽しさ、辛さ、悲しさ、そして笑いどころだとかを説明して参加者を募ったけど、クリさん以外は行き…

13 救助艇到着 5

俺と日和は今まで一生懸命掘りまくった貝を一つ一つ、海に戻していった。ただそこらにぽいぽい戻したんじゃない。等間隔にだ。そういえばどこかの刑務所で刑罰として穴を掘って、それをまた埋めるっていうのがあるのを思い出した。まさにそれだ。 途中から漁…

13 救助艇到着 4

俺と日和は貝掘りに夢中になっていた。 「うっひょおおおおおおおお!」 歓喜の声を上げる日和。 もうその岩場の砂浜はかなり掘りつくしていた。でもまだまだ砂浜があるぞ。こっちにもそっちにもあっちにも。潮が引いたらまだまだある。 俺は一箇所に穴を掘…

13 救助艇到着 3

俺達はひょっとして本当にこのまま親も誰もこの無人島に来ないんじゃないかって心のどこかに思ってしまっていたかもしれない。加えて二人とも高校生で大人だ。だからこのままここに残されていたらどうなるのか、脱出する手段はどういうのがあるのか、それら…

13 救助艇到着 2

日和がバケツを手に戻ってきた。 そして、そのバケツを水が湧いてるところに突っ込んで汲んでから、俺に「こっち、こっち」と言う。俺が日和の側に立つ。そうか、日和ってこんなにでかかったのか。やっぱり男と女だと体格全然違うな。遠くからみたらまるで小…

13 救助艇到着 1

暑さで目を覚ました。 俺は寝てたみたいだ。 そりゃそうだ、日和の身体にくっついて寝てたんだから、気温があがってきたら普通よりも暑くてしょうがなくなるのは誰でもわかる。日和も「あっちぃ!」と言って俺から離れた。 もう昼?なのか? 俺と日和はどう…

12 キャスト・アウェイ 8

俺の横で日和がまた勃起したちんこを手で擦り始める。 「ぜんぜん疲れてないじゃん」 と俺は日和の腕の上に腕をのっけて、摩りながら言う。 「ん、んまぁ。あ、もう一回手伝って」 「えーっ…疲れた」 「そのままでいいから、そのまま俺にキスしたりおっぱい…

12 キャスト・アウェイ 7

「もうそろそろ下のほう…」 俺は自分の股間を指さして言う。 「え?セックスしていいのか?」 「いや…そうじゃなくて」 「なんだよ?」 「舐めて」 しぶしぶと日和は俺の前に頭を落とす。けども、頭の位置が低いので苦しそうだ。いったんは顔を上げて「椅子…

12 キャスト・アウェイ 6

イッてからぐったりとなる日和。そのままテントに寝転んでいる。 その間、俺は顔とかについた日和の精液を「きたねぇきたねぇ!!」と言いながらティッシュで拭きまくった。 「はぁはぁ…やべぇマジで気持よかった。女の子にイカされるのって気持良すぎて、体…

12 キャスト・アウェイ 5

「だからさ、エッチとかしないよ」 「いいよ、別に。そうじゃなくて、俺はお前を正面から見ながらイキたいんだよ!!!!」と、日和は俺の身体を自らの正面に導きながら言う。 「っていうか、もうちょっとして欲しいんだけど」 「んん?」 「いや、だから、…

12 キャスト・アウェイ 4

日和は俺の身体の上に乗っかって、体重を掛けてしまうのを悪いと思ったのか、今度は俺の身体を自分の身体の上に乗せるようにちょっと転げた。そして俺は日和の上になった。 「ほんと、お前スタイルいいよな」 その俺が上になった姿勢のまま、日和は両手で俺…

12 キャスト・アウェイ 3

男だろうと女だろうと、エッチな事をする時には真面目に考える事があるのだ。雰囲気に流されないで考えてしまうひとつの事…。そう、俺、あそこを綺麗に洗ってたわけじゃないし…。というところに日和が顔を突っ込んでくるもんだから俺はこいつの頭を抑えこん…

12 キャスト・アウェイ 2

朝で、外は霧に包まれてて、そして涼しかった。 俺と日和はテントの中でお互いが水着になっている。で、日和は俺のおっぱいを揉み揉み。その日和の震える手はわざと震えてるわけじゃなくて、初めてそういう事を女の子とするからなのだろうか。俺も女の子とそ…

12 キャスト・アウェイ 1

朝。 多分朝…気温が下がってるからそうだろう。 目を開けると日和が俺の腰つかんでキスする寸前だった。 「おい!」 日和が驚く。 「ちょっ!すごいタイミングで起きるな、お前」 「よくこんな状況でそういう気分になれるな」 「ここは不安を紛らわすという…

11 早速ですが…(以下略 9

そろそろ眠くなってきた。 こんな不安になるのに眠くなるもんなんだな。まぁ、最悪、海岸まで泳げばいいんだけど、日和が泳げないからなぁ。 「そろそろ寝るか」と日和。 「う、うん」 危険な動物とかは居ないだろう。小さな無人島だし。 俺と日和はテントの…

11 早速ですが…(以下略 8

「ど、ど、どうしようか。どうしようか…。とりあえず警察呼ぶか」 日和は携帯電話を持って言う。 「え、えと、警察って何番だっけ?119?」 俺も携帯を開いて番号を打ち込もうとする。少しして、そういえば圏外じゃん。って思い出して携帯を砂の上にぽとんと…

11 早速ですが…(以下略 7

俺は火がついたその上から軽くて燃えやすいものを重ねていく。時々炭を置きながら。次第に火が大きくなっていく。 「ここまで燃えたらもう消えないな」 そこらに転がっている薪も集めてくるかな。 と、その前に日和の汗でべとべとのおっぱいを洗ってくるか。…

11 早速ですが…(以下略 6

俺は腰に手を回してきた日和の腕をつねって引き剥がすと、再び背中のほうにまわって「ほら、早く火をつけてよ」と言った。日和は残念そうに「んだよ…ぶつぶつ」とか言いながら、着火棒を握って擦り始める。 「ふぉおおおおおお!」 と吠えながら着火棒をグリ…

11 早速ですが…(以下略 5

俺は日和の後ろに近づいてから、 「それじゃ、いくよ?」 「お、おう!」 日和は着火棒に力を込めて高速回転させる準備に移る。どこかに実はカメラが設置してあって俺達の行動をテレビ局とかが映していたのならなんという間抜けな連中なんだとお茶の間の奴ら…

11 早速ですが…(以下略 4

月明かりの下、日和が吠えている。 「うおおおおおおお!!!」 擦り方が悪いのか煙が上がるような気配もない。 「つかないね〜」 「おい!お前!少し手伝えよ」 「はぇ?手伝えって?どうやって?」 「ん〜。そうだな…」 日和は両膝を地面に付けて着火作業…

11 早速ですが…(以下略 3

真っ暗になった。 もう海水浴場の方からも真っ暗だ。 真っ暗なのがこれほど心細いとは思わなかった。 「戻ってこねぇぇ!!!!マジかよ!」 「マジみたい」 「あーくそ!腹へった!腹へったよーっ!」 日和は腹が減ったのか腹が痛いのかよくわからないよう…

11 早速ですが…(以下略 2

「おい七海!お前の親父はキチガイか?!」 「いや、あたしの親父がキチガイならそっちの母親もキチガイでしょ?!」 「ああ!キチガイだ!あんなキチガイは初めて見たぜ!」 夕日が沈み行く無人島にて。 俺と日和は親父とお袋(新)に取り残されて二人して…

11 早速ですが…(以下略 1

親父の奴、本当に適当な島に船をつけやがった。 俺達はそこで荷物を下ろして、日和は「さっさとテント建てようぜ」と言って、本当は「さっさとテント建てて中でゲームさせろよ」って事で、そそくさとテントの機材を組立て始めた。 俺はテーブルやら椅子やら…

10 太陽がたくさん 6

散々泳いでから船に上がった。 河で泳ぐのと違って水温は気温よりも温かい。外に出るのを躊躇してしまう。でもこのまま海に浸かっているわけにもいかないので…。そろそろあがろうかな。っていうかいつになったら移動し始めるのやら。 それにしても久しぶりに…

10 太陽がたくさん 5

俺の蹴りによって海に突き落とされた日和は凄い勢いで犬かきっぽい事をしている。これは一体なんという生物なのだろうか…。犬かきエビ? 「てめぇ!くっそ!」 でも普通に浮かんではいる。 「あはははは!!面白い泳ぎ方!!」 「てめぇ…」 俺は日和の少し右…

10 太陽がたくさん 4

船は砂浜と無人島の中間辺りに止まった。 ちなみにここは瀬戸内海なわけで、瀬戸内海っていうのは全方向に必ず何かしらの島が見える。見えない時は霧が出てるとか雨の時とかだけ。そして携帯の電波もすべからく届く。そういう意味だとリゾート気分で行くには…

10 太陽がたくさん 3

案の定、砂浜のほうも人がいっぱい。 日和は双眼鏡を持ってきてて砂浜を観察している。 「日和、捕まるよ?」 「ん〜?ん〜」 聞いちゃいねー。 「しっかし、ガキばっかりだな。中学生以上は見当たらん」 逆に中学生以上がいたとしてもスクール水着で来てる…

10 太陽がたくさん 2

到着した場所は隣の市の海水浴場おで、キャンプ場がすぐ側の松林にある。隣が住宅街になってて、普通に生活してる人の隣でテントを貼ってキャンプをするという滑稽な状況が拝める。 親父の運転する車はそのキャンプ区画をゆっくりと走っていて、開いてるとこ…